2010,05,22, Saturday
国家公務員の採用削減について、昨日閣議決定がされました。
少し修正はされたものの、かなりのカットとなる見込みです。 近日中に、すでに配布されている国家III種の募集要項に記載されている人数について、下方訂正された数値が人事院サイトに掲載されるものと思われます。受験者の皆さんは、人事院サイト、ちゃんとチェックしておきましょう。 決まった内容を整理したものを載せておきます。 i 地方出先機関等において勤務することを目的とする採用(iiiを除く。) 2009年度比20%(80%カット) これだけ読むと、国家III種(行政)は80%カットされちゃうみたいですが、「iiiを除く」と書いてある部分の詳細がわからないので、微妙。専門職種に、税関や検察庁採用者がふくまれているのであれば、採用カットは50%程度かも知れない。 ii 本省において企画・立案に携わること等を目的とする採用 2009年度比80%(20%カット) これは国家I種・II種の採用を指しています。国家III種はこの範囲から外れるので80%カットとなるよう。本省庁の採用が中心となる国家III種(関東甲信越)の採用数は大幅な削減となると思われます。 iii 専門職種でその専門的な知識をいかして行政サービスを提供すること等を目的とする採用 2009年度比50%(50%カット) 国家III種(税務)などを指していると思うんだけど、具体的な範囲はよくわかりません。 iv 特定の職種について、上記基準によった場合に当該職種の行う業務の執行に著しい支障があるものと認められるものの採用 削減なし ここも、これだけでは、何をいっているのかわかりませんが、「治安の最前線の専門職種」という分類で、新聞報道によれば海上保安官、皇宮護衛官などを指すようです。ここらへんは、ほぼ昨年並みの採用があるということですね。ただし、刑務官や入国警備官は、「削減50%で決着」「削減30%に緩和」と新聞によって書いてあることが違うのでよくわからん。特に女子刑務所の過剰収容の問題がクローズアップされているので、刑務官の削減は男子が中心になるかもしれませんね。 v 防衛省の職員については、一般職の国家公務員に準じた取組を行う つまり防衛省III種も50~80%の範囲でカットされることになるようです。 いちおう、各官庁別の採用抑制値もでてるんだけど、いろんな職種をぶち込んで平均してあるので具体的には高卒の試験のどれがどう削減の影響を受けるかよくわかりません。そのまま載せておきます。 官庁名 本年度採用数-(削減率)-2009年度採用数 内閣法制局2 ( 100 % ) 2 内閣府32 ( 70 % ) 46 金融庁40 ( 89 % ) 45 宮内庁22 ( 81 % ) 27 公正取引委員会36 ( 68 % ) 53 警察庁152 ( 73 % ) 207 消費者庁2 ( ― % ) 0 総務省120 ( 65 % ) 186 法務省1,304 ( 66 % ) 1,973 外務省127 ( 69 % ) 183 財務省1,308 ( 55 % ) 2,370 文部科学省66 ( 80 % ) 82 厚生労働省343 ( 50 % ) 686 農林水産省168 ( 55 % ) 306 経済産業省177 ( 65 % ) 271 国土交通省846 ( 62 % ) 1,354 環境省32 ( 73 % ) 44 合計4,783 ( 61 % ) 7,845 ※治安の最前線の専門職種は、1,279人で、 これを除いた採用率は53%となる。 |
2010,05,21, Friday
雨の予報で2日順延。暑くもなく、寒くもなく、絶好のソフトボール日和でした~。ソフトバンクの2軍も試合をする雁ノ巣レクレーションセンターです(略してガンレク・・・。売店のお弁当の名前もガンレク弁当・・・。)まあ、今回は、写真特集ということで。
▼まず全体説明ののち、早速試合開始。 ![]() ![]() ![]() ![]() ▼ときどき何のスポーツなのかわからん光景もありますが・・・。(その1 玉はどこ? その2 打席に立っているのはドッチ?) ![]() ![]() ▼まあ、試合は順調に進んでいくわけです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ▼名もない花が咲くグラウンドが春らしい。傘をさすご令嬢(?)たちもまた花を添えるわけです。 ![]() ![]() ▼とりあえず、ピース。試合開始の挨拶はそっちのけで、ピース。 ![]() ![]() ▼剛速球を投げてるような感じでカッコイイ。円陣を組んだチーム、これもカッコイイ(実は決めの台詞を誰も決めきらず円陣は崩壊・・・。) ![]() ![]() ▼試合経過を本部テント内で見守るながぬま校長。そして最後はお約束の表彰式で~す。 ![]() ![]() |
2010,05,18, Tuesday
さて放浪中のなくらは、鹿児島県の大隅半島をうろうろしています。
ちょうど桜島から大隅半島側に風が吹いているので、どこも火山灰ですすけています。ある高校の校門に積んであるゴミ袋。 ![]() それから厳戒態勢なのが農業高校。例の口蹄疫対策で、玄関には子供用プール状態で消毒液が満たしてありそこにザブンザブンしないと車も中に入れられません。校地内はカラーコーンで仕切られており、部外者が玄関以外のところに勝手に行けないようにしてあり、玄関には消毒スプレーが置いてあって「服にまんべんなくかけて下さい」。進路で先生がおっしゃるには、「1頭でも出たらうちの全財産(牛さんと豚さんのことですね)がパー。それどころかこの近所いったいたいへんなことになるからね。」 う~ん、これまたたいへんだ。 それからまた別の高校では、うちが桐原書店から出している「公務員合格ゼミシリーズ」を激賞していただきました。「地元の公務員の塾に行っていた生徒もいたけど、2名の生徒が塾にも行かずこの問題集だけやって公務員に最終合格できた。自分もこの問題集を使って公務員の補習をしているけどこれ以上使いやすい本はない。本当にいいですね、この本は。」・・・ありがとうございます。実際、長崎のある離島の高校生からも「この本で、公務員に最終合格できました!」ってメールもらったこともあるし、公ゼミ自慢の本です。高校生の皆さん、よろしくねっ。 ・・・と、まあ、いろんな体験をした1日。大雨の鹿児島中央駅に戻って駅前の公衆浴場(ちなみに鹿児島市内の公衆浴場はすべて温泉)でくつろぐなくらでございました。 |
2010,05,17, Monday
さて、公ゼミが毎年高校の進路指導の先生方を対象に実施している「公務員受験指導セミナー」。今年も、福岡会場を皮切りにスタートしました。
![]() 本年のテーマは、「今からはじめる公務員指導」。経済状況の変化に伴い、進学校から従来は民間就職がほとんどだった高校まで、いろんな学校で公務員希望者が増える傾向にあるのですが、いままで希望者が少なかったので「どうしていいのか・・・。」という現場の先生方の悩みに答える内容となっています。 終了後のアンケートでも、ほとんどの先生が「参考になった」に丸を付けて下さいました。これからも公ゼミは、現役合格、高校での公務員受験指導もしっかりとサポートしていきます。進路指導の先生方、何かおたずねがありましたら遠慮なくお電話(092-432-3591)、メール(fukuoka@koumuin.info)下さい。 |
2010,05,15, Saturday
さて、ちょこっと難しい話が続いていますが、「国家公務員の採用半減方針」について、やっぱりもめまくっているようです。
今、現在の総務省が出している方針は、 「国家公務員の試験の採用区分を基に、大きく四つのグループに分類し、それぞれのグループに応じた抑制案を作成」 グループ1 地方出先機関の職員(国家II・III種行政の九州・中国なんかの地方採用が該当)および国家III種の本省採用・・・80%カット グループ2 本省において企画・立案にかかわる職員(国家I種・II種の本省庁採用が該当)・・・20%カット グループ3 専門職種でその専門的な知識をいかして行政サービスを提供する職員(国家III種税務や刑務官などが該当)・・・50%カット グループ4 再任用職員や官民の人事交流の受け皿となる任期付職員(事実上、採用試験とは無関係) それぞれカット率は異なるようで、一番厳しいグループ1は、先日ブログで書いたように国家III種九州・行政で採用が残っているのは、税関と検察庁ぐらいですからね。これ以上削減のしようがないのでは、と思うけど。ただ関東甲信越・行政は、本省採用の大幅カットで、大激減となる可能性が大。 グループ3には、財務省関係で税務署(国家III種税務)・税関(国家III種行政)、法務省関係で刑務官や入国警備官、国土交通省関係で海上保安官などの採用区分が該当するようです。これらが一律50%カットとなると業務に著しい支障が出るのは明らかで、ホントにするのか、強行するとかなりマズイことになるような・・・。 以下、削減を担当する総務大臣と、削減を受けるひとつである財務省の副大臣の発言を引用しておきます。 総務相記者会見(5月14日) 「(削減する人数については)・・・そうですね、それは個別の事情について細かく聞くようにしておりまして、例えば、新採(註:新規採用=職員採用)を、特に現場をそこまで減らしてしまうと無理だというところ、あるいは、いや、もっと踏み込めるというところ、個別の各省の事情で出てきているものが、もう大体まとまっています。・・・中略・・・そういう個別の事情の最終の詰めを今やっているところでございまして、・・・後略・・・。」 財務省副大臣記者会見(5月13日) 「やはり定数上、来年度、例えば今年何千人か自然退職されます。そうすると、それを埋めるべく採用枠を決めてやろうとしているわけです。それに対して5割減と話が来たわけです。5割減だとあまりにもひどいというのを、色々な感じで要求して、特に国税の関係は最近実調率が今から10年前ぐらいに比べて半分ぐらいに落ちていますから、そういう意味で税収が足りない時にますます人が減っていくということについて、あまり良い効果をもたらさないのではないかとか色々なことを私達それなりに発言しながら要求をしてきました。・・・中略・・・少なくとも一律にやられると、特に税のところなんかは人が増えれば増やしただけの効果が上がっている分野で、1人当たり5,000万円ぐらいの、いわゆる税収の増が、費用対効果という意味で上がっている分野なんです。ですから、それはぜひ一律にやらないで、そういう分野はきちんとある程度増やしてほしいという要望は出していると、こういうことでございます。」 来週の閣議前には、最終的な数値を決めるらしい。国家III種の採用数訂正も、願書提出締め切り前には出る可能性があるようですね。 |