国家公務員の採用削減について、昨日閣議決定がされました。
少し修正はされたものの、かなりのカットとなる見込みです。
近日中に、すでに配布されている国家III種の募集要項に記載されている人数について、下方訂正された数値が人事院サイトに掲載されるものと思われます。受験者の皆さんは、人事院サイト、ちゃんとチェックしておきましょう。
決まった内容を整理したものを載せておきます。
i 地方出先機関等において勤務することを目的とする採用(iiiを除く。) 2009年度比20%(80%カット)
これだけ読むと、国家III種(行政)は80%カットされちゃうみたいですが、「iiiを除く」と書いてある部分の詳細がわからないので、微妙。専門職種に、税関や検察庁採用者がふくまれているのであれば、採用カットは50%程度かも知れない。
ii 本省において企画・立案に携わること等を目的とする採用 2009年度比80%(20%カット)
これは国家I種・II種の採用を指しています。国家III種はこの範囲から外れるので80%カットとなるよう。本省庁の採用が中心となる国家III種(関東甲信越)の採用数は大幅な削減となると思われます。
iii 専門職種でその専門的な知識をいかして行政サービスを提供すること等を目的とする採用 2009年度比50%(50%カット)
国家III種(税務)などを指していると思うんだけど、具体的な範囲はよくわかりません。
iv 特定の職種について、上記基準によった場合に当該職種の行う業務の執行に著しい支障があるものと認められるものの採用 削減なし
ここも、これだけでは、何をいっているのかわかりませんが、「治安の最前線の専門職種」という分類で、新聞報道によれば海上保安官、皇宮護衛官などを指すようです。ここらへんは、ほぼ昨年並みの採用があるということですね。ただし、刑務官や入国警備官は、「削減50%で決着」「削減30%に緩和」と新聞によって書いてあることが違うのでよくわからん。特に女子刑務所の過剰収容の問題がクローズアップされているので、刑務官の削減は男子が中心になるかもしれませんね。
v 防衛省の職員については、一般職の国家公務員に準じた取組を行う
つまり防衛省III種も50~80%の範囲でカットされることになるようです。
いちおう、各官庁別の採用抑制値もでてるんだけど、いろんな職種をぶち込んで平均してあるので具体的には高卒の試験のどれがどう削減の影響を受けるかよくわかりません。そのまま載せておきます。
官庁名 本年度採用数-(削減率)-2009年度採用数
内閣法制局2 ( 100 % ) 2
内閣府32 ( 70 % ) 46
金融庁40 ( 89 % ) 45
宮内庁22 ( 81 % ) 27
公正取引委員会36 ( 68 % ) 53
警察庁152 ( 73 % ) 207
消費者庁2 ( ― % ) 0
総務省120 ( 65 % ) 186
法務省1,304 ( 66 % ) 1,973
外務省127 ( 69 % ) 183
財務省1,308 ( 55 % ) 2,370
文部科学省66 ( 80 % ) 82
厚生労働省343 ( 50 % ) 686
農林水産省168 ( 55 % ) 306
経済産業省177 ( 65 % ) 271
国土交通省846 ( 62 % ) 1,354
環境省32 ( 73 % ) 44
合計4,783 ( 61 % ) 7,845
※治安の最前線の専門職種は、1,279人で、 これを除いた採用率は53%となる。
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| 07:53 AM |
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