さて今年は台風やら大雨やらで、再試験になった国家公務員試験があったので、以前やったように試験問題の開示請求を人事院にしてみました。
ところが、今回は一転して不開示となったので、あきらめの悪い公ゼミは、情報公開・個人情報保護審査会に申し立てをしたところ、みごと再び却下されましたので簡単に報告しておきます。
「再実施の受験者が少数の場合であっても、本試験及び再試験の受験者双方の間での公平性を確保するためには、
過去に利用され難易度が判明しているものの中から、本試験の結果(レベル)にあわせたものを選定して問題集を作成せざるを得ず、ストックが十分に確保できず、その上乗せが期待できない現状にあっては、
当該ストックを繰り返し利用せざるを得ない・・・、当該部分を開示した場合、ストックの枯渇から本試験のレベルにあわせた試験問題集が準備できなくなり、本試験及び再実施の受験者双方の間での公平性を確保することが困難となる・・・」らしいです。
しかし「審査請求人は、平成16年度に沖縄で実施された再実施の問題集については開示されており、今回の再実施について特段の事情の変化があるとは考えられず、本件対象文章を開示すべきと主張するが、平成16年度の再実施は、対象受験者が千人を超える大規模なものであったため、あらかじめ作成した問題集を使用し、
得点差があった場合に調整を行う方法を採用したが、同23年度のように対象受験者が20人程度の小規模の実施では、当該調整方法の信頼性に難があると考えられるため、再利用に備えてストックした合格者の識別について実績のある問題の中から本試験の結果にあわせたものを選定の上、再実施の問題集の作成を行ったもの」だそうで。
支離滅裂でしょ。
平成16年の問題は千人を超える受験生がいたのに難易度がわからない問題(実際は過去問の切り貼り)をつかったらみんないい点を取ってしまったので、整合性上、得点調整をせざるを得なかった。だけど、今回の十数名の試験には、難易度が本試験とばっちり同じ問題を用意できたという。(でも「実績のある問題」って言っているから、結局は過去問の切り貼りでしょ~?)
多分、やっぱり再試験の問題は簡単で、だけど人数が少ないので得点調整の手法(平均点を比較して問題が簡単すぎるようだったら減点する方法)もできなかった、でも開示して「問題のレベルが違いすぎる」とクレームがでても困る、といったところのように推測しましたが・・・。
最後に、「全部を非開示とした(もともとの)決定について・・・不開示とすべきとしている部分のうち、・・・各試験問題集の表紙に印刷されたタイトル・・・本文に記載された頁を開示すべきである」というありがたい結論を頂きました。要は、表紙と、ページ番号だけのこして残りはすべて黒塗りした本文を開示しなさいということです。いや、はや、なんとも。
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| 12:44 PM |
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