さて、国家III種の発表をうけて、今年も恒例のOB&OG懇談会を実施しました。最初に全体説明をした後に、あとは官庁ごとにOB&OGを囲んで懇談です。
20数年やっていても、勘違いしていたりすることもあれば、全く新しく聞くこともあります。今年は2つ、ネタをお話ししましょう。
一つは税関の話。税関には犬がいます・・・麻薬犬という奴です。育成は東京の方でするらしいのですが、福岡にも何匹かいて(名前を教えてもらったけど忘れちゃった)、当然、その麻薬犬をあつかうハンドラーもいます。人間の場合もいったん東京にいって研修を受けてから、こちらに戻ってくるそうです。「さぞかし倍率が高いだろう」と思ってたら、そうでもないとのこと。麻薬犬は使役犬の一種なので「ペットみたいに可愛がると潰してしまう(働かなくなる)」ので、ただ単に「犬が大好きですぅ」って人は辛くてできないらしい。(実は、我が家にもかつて使役犬がいたのでそこらへんはわかります。もちろん大切に飼ってたけど、つきあいにはぴしっとした一線があります。) それからどうしても犬にあわせて中腰になるので、腰を痛めやすく年をとると続けられなくなるそうな。それで結構、希望者が少ないらしい。だいたい若手の仕事で、「希望すれば」異動することなく、ず~っとハンドラーで働けると言ってました。
もうひとつは検察庁のお話。国家III種で採用になる検察事務官は、最初は行政職(一)表っていう事務職の給与なんだけど、途中から公安職(二)表という別の給与体系に移行して給与は1万ぐらいあがるらしい。つまり事務職ではなく公安職という扱いになる。ちなみにその他、警察官、皇宮護衛官、入国警備官、刑務官、海上保安官などが、この公安職給与表の適用を受けてます。・・・で、検察事務官で働いていると、そのうち副検事選考試験というのを受けて合格することができる(年間40名前後)と、基本給は10数万あがるということでした。検事の給与は「検察官の俸給等に関する法律」という特別の法律で規定されていて、最高の1号で月額の俸給が588,000円、最低の17号で206,600円となっています。(公務員の給与体系は、簡単そうで実は複雑で、実際にはほとんど使われていない号級があったりして、なかなか実際の額がいくらかわかりにくいのですが・・・) 副検事制度はいろいろ問題点もあるのですが、誠実に仕事をしながらステップアップを目指そうという人には、目標のひとつにできると思います。
さて行政職に合格した学生たちは、職場訪問や業務説明会の参加に飛び回ってます。いろんな官庁で話を聞いて、自分にあったところを選び出していきましょう。
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| 02:10 PM |
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