さて、ちょっと難しい話をしましょう。
2011年2月、警察庁より各警察本部へ「女性警察官の採用・登用の拡大に向けた計画の策定について」という通達が出されました。
かいつまんでしょうかいすると、「少子化社会の進展に伴い、警察官採用試験受験者の減少が懸念されるなか、警察官の質を確保していくためには、優秀な女性を積極的に採用していくことが必要不可欠・・・(中略)・・・女性警察官の採用・登用をより一層拡大するため、各都道府県警察において・・・(中略)・・・女性警察官の採用・登用の拡大に向けた計画を策定し、平成23年6月30日までに警察庁長官官房人事課あてに報告されたい。」というものです。
まあ、平たく言えば、「女性警察官をもっと採らないと行けない、そのための計画を2012年中につくりなさい、つまり2013年度から女性警察官の採用増にむけて取り組みなさい」ということなんですね。たとえば、佐賀県警なんかは、早速女性だけを対象にした警察官説明会なんかを、この春から実施します。
正直なところ、女性警察官の方が採用数が少ないので、成績・態度とも優秀じゃないと通りません。腕立て伏せが強いだけでは、勤まらない領域も多々あるわけで(もちろん逆に言えば男性警察官でないと厳しい分野もあります)、今の男女比はちょっとバランス悪いなぁ・・・とおもってました。ぜひ、志ある方が女性警察官として活躍できるようになってほしいですよね。ちなみに2011年度の女性警察官の比率は全国平均で5.8%、2000年の3.7%に比べて2%増えているが、これを今後10年間で10%にのせるのが目標と言うことで、毎年0.5%ずつ増やしていくということらしい。
一例として、「福岡県における女性警察官の採用・登用の拡大に向けた計画」の中身を載せておきます。
現在、約580人(なくら註:警察官の定数1万865人なので、定数に対して約5.3%)の女性警察官を本部37所属(全部門)及び全警察署に配置している。本計画では、今後の採用目標として、平成43年までに、本県警の警察官に占める女性警察官の割合を約10パーセントとすることとしており、中間点である平成33年度までには、約8パーセントとする計画である。また、目標達成のための取組みとして、『働きやすい職場環境づくり』、『登用(職域)の拡大』、『術科教養等の充実による執行力の確保(なくら註:鍛えて男性と同じように体力をつけさせるということ)』及び『募集活動の強化による採用の拡大』の4つの項目を設定した。
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| 09:27 PM |
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