さて、今日はわざわざ神奈川県警の方が、公ゼミに説明会のために来て下さいました。
DVDをまず観覧。かっこよく、しかもそれぞれの仕事がわかりやすくコンパクトにまとめられています。いい内容でした。学校に欲しいくらい。
つぎに警察官について内容をさらにナマで説明。
神奈川県警の警察学校には、入口に池があって、橋がかかってるらしい。正式名称は別にあるらしいんだけど、実際にはみんな「涙橋」ってよんでるんだそうです。「自分も他県から神奈川に来て、誰も知っている人がいない状態で、警察学校の門をくぐりました。ホント、心細さで泣きたい気持ちでした。しかし卒業したするときは、同期の仲間たちとお世話になった教官の方々への感謝のうれし涙でこの橋を渡ります。入るときも涙、出るときも涙。だから、涙橋っていうんですよ。」
へえ、そうなんだ。「何か質問がありますか?」という声に、次々と公ゼミの学生から質問が出ます。
「警察官になって、思ってたのと違ったというのは何かありますか?」
「え~、テレビなんかをみていたら、刑事の机の上って何ものってませんよね。自分も、犯人を捕まえたら終わりだとおもってたんですよ。ところで、裁判、行ったことありますか? 何十cmという厚さの証拠書類がどん、ど~ん、って積んであります。アレ誰がつくると思います? 警察官なんですよ。実際に、捕まえて調べるのは、警察官ですからね。実際には机の上は書類が山積みです。・・・自分は字を書くのが苦手なので、警察官なら書類を書くことはないから『いいなぁ』と思って受けたけど、実際は書類をたくさん書かないといけなくて・・・。あれ~っと思いましたねぇ。交番勤務の時なんか、落とし物を受付る文書を書いていると『お巡りさん字が下手ですね、練習した方がいいですよ』とか言われたこともあって・・・。みなさん、漢字の練習とかはしときましょうね。恥ずかしい思いをしますよ。」
今回来られた警察官の方は、この部署に来る前は刑事をされていたそうなんですよね。
「刑事をされてたときは、死体とか見る事は多いですよね。慣れますか。」
「慣れません。死体を見ることは確かにあります。しかし、慣れることはありません。それが、自分の親だったら、自分の子供だったらと思うとね。通報でかけつけると、だいたいなくなられた方の横で家族の方とかが呆然とされています。そして、そのなくなった方のすぐ横でその家族の方々に調書を取らないといけないわけですよ・・・。仕事だから仕方ないけど、何回やってもつらいです。慣れることはありません。みなさんも自分の体を大事にして、特に親より先に死ぬ様なことがあってはぜっだいダメですよ。」
しーんとする学生たち。わたし、なくらもズシリと来ました。
最後は、指紋採取について実演。まずは、ビンから指紋を採取。
次に、被害者の方から指紋を採る特殊な器具も見せて下さいました。犯罪の現場で指紋を採るんだけど、どれが犯人でどれが被害者の指紋かわからないので、被害者側からも指紋を採取することになるんですね。ところが、被害者からは「被害者なのに何で指紋を採られるんだ」と反感がでる。
「泥棒が入ったときなんかに指紋採られたことがある人いますか?」
「あります」と手を挙げるなくら。以前公ゼミに空き巣が入ったとき、教職員全員、黒インクで指紋採られました。やっぱ、なんかイヤだったよなぁ・・・。
「そういう抵抗感を、少しでもそれを和らげるために以前は黒インクでとっていたのを、より心理的な抵抗が少ない、指紋採取用紙にだけ化学反応で指紋がでてくる特殊インクが採用されているですよ」。
学生にスタンプ台がまわされます。それぞれ指に押しつけてみるんだけど、何もついてないみたい。ところが指紋採取用紙に押しつけると、ちゃんと指紋が出てくる。いや~、いろいろくふうがされてるんですね。
本当に勉強になりました。ありがとうございました!
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| 05:59 PM |
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