このブログでも何度か紹介していますが、公ゼミでは3月から「表現」という面接対策の時間を毎朝設定していています。なので、公ゼミでは年がら年中「面接対策」をやっているようなモノなのですが、みなさん!もう10月ですよ!
というワケで9月の試験が一段落すると公ゼミは一気に「教養モード」から「面接モード」にシフトチェンジします。で、この時期アノ手コノ手の面接対策を実施するわけですが、その中のひとつが「直に現役の公務員の話を聞く」という企画です。
本日は熊本市の市民協働推進課の職員に来校していただき、現在熊本市が制定を目指している「自治基本条例」についての話や、公務員として働くっていうのは何なのかという根本的な話をしていただきました。
あ、いちおう断っておきますが・・・この企画は熊本市が実施している「出前講座」という誰でも利用可能な公的なルートを経由して実施したものです。

講義中、講師である職員の方がこんな「小話」をして「公務員とは何たるか」という説明をしてくれました。で、だいたい以下のようなやりとりが学生との間で行われました。こんな感じです。
講師「姉と妹の2人姉妹がひとつのオレンジをとりあっていました。さて、みなさんが母親ならどういう方法で解決しますか?黄色いTシャツを着ている方、わかります?」
黄色Tの学生「・・・・半分に分けマス!」
講師「それが普通ですが・・・このお母さんは違ったんですね。じゃ、次は一番後ろのヒト!」
「え!?」と思ったワタクシ、思わず後ろを振り向きました。「アノ、壁しかないんですケド・・・ヒトがいないんですケド・・・」
そう、何とワタクシが指名されてしまったわけで、「ハハ、学生たちにはちょいと高度な質問かな~」なんて余裕たっぷりだったんですけど、まさかワタシですか!あの、頭の中が真っ白になりました。んで、ワキのあたりから流れる変な液体の感触を禁じることができませんでした。講師の方も雰囲気で察したのか、
講師「あ、先生でしたか!」ってワタシのことをスルーしてくれましたが・・・。
で、気になる(?)正解は「姉と妹双方にオレンジの使用目的を聞いた」でした。その結果姉は「オレンジの皮でお菓子を作りたい」妹は「果肉を食べたい」という目的を持っていたことが明らかになり、母親は姉に「皮」を妹に「果肉」を分け与えましたとさ、という結末です。
この話のポイントは母親が「当事者の声に耳を傾け、その上で双方にとってベストな状況をつくりあげた」ことあります。つまり母親は「コーディネート」した、これはまさに「公務員」のあるべき姿のひとつである!という結論が導かれるイイ話。
この話が終わった直後、ほっと安堵して油断しているワタシに講師の方が再び「先生はモチロンこの話の答え、分かってましたよね?」って聞くんです。
だからワタシは言ったね「・・・・ハイ!」って。いつになく大きな声で。
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| 07:47 PM |
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