2014,08,19, Tuesday
さて、地方公務員の出題は、国家公務員試験と違って「財団法人がつくっているので非公表」というよくわけのわからない理屈になっているのですが、まあそんなに見たければ「数題だけ例題として公表しますよ」ということでサイトや募集要項に問題が載せてあります。それぞれ、どの問題を公表して良いというのが決まっているので、福岡県のサイトで見ても、熊本県のサイト[PDFファイル]で見ても公表されている教養試験問題は同じ。公開していい問題は財団法人が指定してくるのでそれをそのままPDFファイルにしたり、HTMLに打ち直したりしてサイトに載せています。
ところが、今年、佐賀県警のサイトをみたところ画期的な変化が!!! 例題に解説がついている! しかも、参考にした文献まで書いてあります。たとえば、社会保障の問題については、 〔参考文献〕 高等学校 新政治・経済改訂版 清水書院 平成18年検定済 p137-139 はじめての社会保障第6版 椋野・田中 有斐閣 p16,112,144 平成20年版 図説日本の財政 東京経済新報社 p97-106 社会保険庁HP とわざわざ記してあります。財団法人が提供したのか、佐賀県警が独自につくったのかという謎は深まりますが、どうやら昨年の出題ではなさそうで2009年頃の統一市町村の問題のようです。見ている資料がやたら古い(社会保険庁HPは解体されてなくなっているし…)ことから、解説も今回新たにつくられたものではなさそうです。 いずれにせよわかることは「ちゃんと高校の教科書をベースに」いろいろな資料を見ているらしいということ。しかも見ている教科書は「簡単なバージョン」のほう(同じ出版社から2種類教科書が出ている場合、「新編」または「新」ってついている方が内容が簡単という不文律があります)だってこと。つまりいつも学生に言っているように、「難しいところじゃなくて基本的なところをちゃんと押さえていこう」ってのが、資料としても裏付けられた(?)ということかな。 まあ、かなり推論も入ってますが、公務員専門学校の教員としてはかなりびっくりすることでした。 |
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