2010,07,01, Thursday
AFT=Advanced Firefighting Training System 先端消防訓練システムのことです。
簡単に言えば、模擬火災発生装置なんですが、完全コンピュータ制御でプロパンガス(または都市ガス)による火炎、煙供給装置による煙、そして温度までも制御されてるんだそうで、川崎重工が開発したシステムです。東京消防庁の訓練施設にある7階建ての訓練棟には、合計5室にAFTがふんだんに(?)設置されており、台所火災や寝室火災、地下火災などさまざまなシナリオでの実践的な訓練が出来るようになっているんだな。これが設置されたのは1995年。ちなみに東京都内は都市ガスが供給されているハズなんだけど、プロパンガスの炎のほうが赤くて火災らしいので、プロパンガスを採用したというこだわりようです。その迫力ある写真は東京消防庁のサイトをご覧下さいな。 ・・・で、ちょっとお詫びモードなんだけど、あちらこちらの高校で「これがあるのは東京消防庁だけらしい」なんて話をしてたんだけど、近年これを導入する消防学校が増えてきているらしい。全国でもう7都県(東京・兵庫・佐賀・三重・香川・福島・奈良)で導入されているそうな。勉強不足で、ゴメンナサイ。ところで、阪神大震災を経験した兵庫を除くと、意外にといっては失礼だけど佐賀県などの小規模県での導入が多いようですね。導入している各県の消防学校のサイトを見ると、東京消防庁よりぐっと小規模で2階建ての建物の1室だけという感じみたい。ただ、消防団なんかも訓練させてもらえる県もあるらしい。 一方、「いままで通り、消防学校の庭に小屋を建てて重油かけても燃やすという訓練で充分」「ホンモノの火災と違う」というような意見を持っている県もあるようで、また多額のコスト(ガス代など)がかかることも、導入が広がならない一因のようですね。大きな県になると消防学校の人員も多いので、繰り返し燃やしてたらたいへんな費用になるのは間違いないからなあ。 |
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