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再チャレンジ試験
 国家III種と同時に、「再チャレンジ試験」の募集要項も発表になりました。この「再チャレンジ」、4つ前の政権が打ち出した「再チャレンジ」政策によってつくられたのですが、「再チャレンジ試験」という言葉は消滅してしまい「国家公務員中途採用者選考試験」といういっそうわかりにくい試験名になってしまってます。
 県などが「経験者採用」という名称で試験をしているので、さらに混乱している方が多いようです。公ゼミにも、30代の方からお問い合わせをいただくことが時々ありますね。
 まず、その1
 国の「国家公務員中途採用者選考試験」は、特にスキルがない方でも一からやり直せる、という「再チャレンジ精神(?)」に基づいたもので特に職歴などは考慮しません。
 しかし、その2
 「経験者採用(東京都などは紛らわしいと思ったのか、よりストレートなキャリア採用という名称を使ってます)」は、民間での経験(職歴)を公務員の職場に生かすことをねらったもので、「アルバイトをしてました~」「単純な事務仕事はできます~」ではダメ。合格すると、いきなり係長級あたりの中間管理職的な立場でスタートすることもあります。
 ところが、その3
 実態として、「国家公務員中途採用者選考試験」はすごい競争率で、これに合格できる人は、かなり優秀な人。でも、位置づけが「再チャレンジ」ですから、入ったら新卒と同じ扱いです。たとえば税務区分で合格すると、税務大学校に入って高卒生や大卒生と一緒に一から研修をすることになります。で、やっぱりこれに耐えきれない人が居るようで、数年前から募集要項に「職場に配属された後は、管理・監督者の指導・指示を受け、係員としての定型的な業務から経験していくことになります。」と注記が入りました。つまり、自分より年下かもしれない上司から、新卒者と同じように指導を受けながら働いていくことを知っといてね。ってことです。
 さてこの試験、いつまで続くのでしょうか。

| http://blog.kouzemi.ac.jp/index.php?e=1470 |
| | 05:29 AM | comments (0) | trackback (0) |

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