さて、面接試験のまっただ中、今日は少し早いけど消防官の公ゼミOB懇談会です。
いろんな話をしていただいているんですが、やっぱ消防も忙しいですね。警防(消火活動など)なら警防、救急なら救急とわかれているとほとんどの人は思っているようですが、福岡県内のある小規模な消防本部に勤務しているA君の話は、「119番の受信と、救急出動と、それから本部の日勤(建物の消防設備の検査など)を全部こなしています」。救急隊の数は? と質問すると、「1隊です」。思わず、「え~」。つまり1台救急車が出ると、次からの要請には警防担当の人が出かけることになるらしい。さらに救急車自体も2台しかないので、3件目が入ったときにはタンカを積んだ別の車で行くことになるそうな。
一方、福岡市消防局に勤務しているB君は、警防のほうに所属しているけど、やはり救急で出動することもあって、いわゆる心肺蘇生なんかもやることになるらしい。結局、消火だけとか、救急だけとかいうようなことではなく、両方ができる融通がきく運用ということみたいですね。
ちなみに最近、注目を集めている救急救命士については、A君の消防本部では全員が消防吏員(消防官)として採用されてから後、研修で資格を取った人ばかりで、いわゆる救急救命士の専門学校出身者はいないとか。「救急救命士の資格を取りたい」と希望すれば、比較的容易に研修に出してもらえるそうです。(消防吏員は、救急救命九州研修所、通称ELSTA九州の研修を受ければ、救急救命士の資格が取得できるのよ。)
一方、福岡市も救急救命士の採用枠はなく、B君の同期34名中で救急救命士の専門学校出身者は4名だけだそうです。もちろん局内の基準があって経験年数が足りないので、資格を持っていてもまだ救急業務に就くことはできず、何年したら従事できるのかは「わからない」ということでした。実は、福岡市消防局は救急救命士の資格者が多すぎて、救急隊に入れずに日勤(事務部門)まで配属されているそうです。ちなみにそういう事情なので、救急救命士になる研修に希望を出しても、枠が少なく筆記試験の選抜があってたいへんなんだって。
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| 10:30 AM |
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