2012,04,17, Tuesday
さて、警察官や消防官を希望する若者の前にときとして立ちはだかるのは、身体基準。
こればっかりは「練習」や「勉強」ではどうにもならないわけです。昨年も長崎県の基準に身長が足りなくて、高知や千葉まで県警を受けに行った学生がいました。もちろん、ひょろひょろとした体格ではこれらの仕事は勤まらないわけだけど、空手なんかもやってて体力試験は充分突破するけど身長が1cm足りない・・・とかいうのは、優秀な人材を確保する上でもなんとも残念な気がします。 で、少しずつ緩和する動きが広まってきています。熊本県警は、すでに身長・体重要件を「男子160cm以上 女子155cm以上」という表記から「男子おおむね160cm以上 女子おおむね155cm以上」とすることで数cmの含みを持たせるようにしているんですが、今年は長崎県警や東京消防庁が「おおむね」表記に移行しました。また、佐賀県警では女子の要件が「身長155cm、体重45kg」から「身長150cm、体重43kg」に引き下げられます。 かつて、色覚異常については「正常であること」という用件があり、日常的にはなんら問題のない『色弱』の学生が門前払いを食らってましたが、これはすでに「職務に支障がないこと」と表記に全県警とも弾力化されています。 仕事に必要な能力を正当に評価する試験に、これからも進化していってほしいですよね。 |