2012,02,09, Thursday
さてマスコミを賑わしている大阪市ですが・・・。来年度の採用試験「改革」が発表されました。市長が交代してわずかなのにすごいスピードです。
試験の区分については、「高卒」「大卒」などの表記をやめて、受験年齢がわかりやすい事務行政(18-21)、事務行政(22-25)、事務行政(26-34)という試験区分になりました。また学歴制限がなくなり、事務行政(18-21)であっても短大卒が受験できるようになりました。ちょっと高校生にとっては不利な改革ですね。大阪府と同じ形式となるわけです。 また大胆なのは大卒相当区分で、教養試験廃止、法律・経済などの専門試験廃止で、「民間企業志望の大学生等が受験しやすいよう、エントリーシート方式の試験を導入」するそうです。一方、「事務行政(18-21)」は、「主に高校卒業程度を想定し、これまでの勉学の成果を中心に評価します」としており、これまでどおり。えらそうにいうと、妥当な方向性でしょう。公務員の一次試験の特殊性を強調する人が多いのですが、それは法学部的知識がないと合格できない大卒の事務系試験について言えることで、約2/3が中学・高校で履修する内容で占められる高卒程度の試験では『必ずし』も当てはまらないと考えているので順当なところでしょう。(もちろんのこり1/3の数的推理・判断推理・資料解釈などは対策が必要ですが) 高校の授業内容をベースに試験問題をつくるというのは大切なことです。 それから、全国のセンターからの問題提供を断って独自に作問に移行している大阪府と、共同で問題をつくることになるのではないかなぁ・・・。そうなると、大阪市・大阪府は共通問題になるかも知れませんね。 あと、ついでに。 公務員専門学校的見地からすると、10月にこっそり(?)あっていた学校事務・消防吏員の試験が9月に移動することになったのが少々イタイ。ひととおり試験が終わったあとの実施なので、「未合格者」が挑戦しすやい試験だったのですが・・・。防衛省III種もなくなるし、東京都・東京特別区は国家一般の日に引っ越しちゃうし・・・、来年は事務系の併願戦略をどう組むか、ちょっと頭イタイです。 |