2012,01,31, Tuesday
今年度、JRの車内中吊り広告まで出したユニークな公務員試験を実施した嘉麻市の人事担当者の方が、試験情報誌に寄稿されていたものを読みました。
担当の方はまだ34歳の若手職員で、「自治体職員に求められる能力が以前と異なる・・・自ら現状を把握し、仲間や市民と協力して課題解決できる職員を育成・・・そのような人材になり得る人材を採用することの必要性」を痛感され、この取り組みをされたそうです。 その結果、「過去の採用試験においては受験者数が100名を切」っていたのが、「1200人もの方にお申し込みをいただき」、二次試験や三次試験の「面接評定者には、幹部職員から若手職員までの幅広い層の職員を起用し」て、「広告費や面接官の研修など費用面で前回までの10倍以上をかけ」て行ったと語っておられます。 電車に職員の募集広告を出したのは、たしか宗像市がはじめてだったと記憶しているのですが、そのときも元気のよい若手職員が中心となって企画立案したと聞きました。 「市の将来を背負って立つ優秀な人材を確保するために、経費や手間を惜しんではならない」といわれていますが、まさにその通りだと思います。どんなに優秀な受験生でも町外者だと採らないとか、町長が数分間な質問をするだけで終わる採用面接とかだと、受けた受験生が「コネですでに決まっているのではないか」と疑念をいだくことにもつながりますし、なにより人材確保への意欲が欠けているように感じてしまいます。 ユニークな町づくりをしている自治体は、採用試験の段階からやはり違う、というのがこの間のなくらの印象です。このような意欲的な採用に取り組む市町村がもっと増えて欲しいと思います。 |