2010,12,07, Tuesday
さて人事院が行う現行の国家III種試験などが2012年より新制度に変わることは何度かお伝えしてきました。(ときどき「来年からですよね?」って間違っている人がいますが新制度になるのは再来年からです。2011年度の試験は現行の試験制度で行われます。注意。)
前回の改訂の時(フル~ッイ、昔のコトです。そんときに「国家上級」「国家初級」なんてのが廃止になって、「国家I種」「国家III種」っていうローマ数字表記の試験区分ができたんですよ~)にも追随した裁判所が、やはり同じように人事院に準じる形で試験制度変更を発表しました。高卒者に関係あるあたりを中心にお話ししますとですねぇ・・・ ○試験名称の変更 裁判所III種 → 裁判所一般職(高卒者試験) ※長い! 何て略せばいいんだっ。 裁判所般高とか? ○「受験資格」の変更 高校卒業程度 (レベルが高卒程度で、高校を卒業している必要はない。) ↓ 高卒者 (高校を卒業していることが条件。高認ももちろんOK。) ※ちなみに大卒の試験は、新制度でも「大学卒業程度」のままで、大学を卒業していなくても受験できる。 ○「教養試験」の試験時間・出題数の変更 50題110分 → 45題100分 ○「教養試験」の出題の変更 教養試験26題・適性試験24題 ※裁判所の適性試験とは、従来は「数的推理・判断推理・文章読解」などの知能分野のこと。実際は試験問題はNo1~50で構成され、区別されていない。 ↓ 基礎能力試験45題 ※またわけのわからん試験名称をつくる裁判所・・・。中身は、従来より知能分野を重視したものらしい。簡単に言えば、ただ知能分野の出題が多いって事だけみたい。 ○「教養試験」の出題の変更(2) 上記の説明がわかりにくいと思うんで、書き直すと 知識分野(国語・社会・理科) 24題 知能分野(文章読解・数的推理・判断推理など) 26題 計50題 ↓ 知識分野(国語・社会・理科) 21題 知能分野(文章読解・数的推理・判断推理など) 24題 計45題 ○社会人試験の新設 再チャレンジ試験のなれの果て、「社会人試験」を新設。ただし「採用予定があったときだけ実施」とあるので、実際にするかどうかは不明。40歳まで受験が可能に。基本は高卒レベルの内容らしいけど、知識分野16題、知能分野29題という別の問題をつくるらしい。 ○受験年齢の変更 「高校卒業後2年以内」という表記になっている。まともにいけば現在と同じ20歳までということなんだけど、この表記だったら定時制高校に4年行って卒業しましたって言えば21歳まで受験できるって事になるけど・・・、そういうこと? いったん高校を卒業してからもう一度別の高校に入学することは禁止されてはいないから、公務員試験をうけるために通信制高校に行って25歳ぐらいで卒業したら受験できるって理屈になるけどいいのかなぁ? きっとそんなこと想定しないんだろうな。でも、そんなことする人は出るぞ。 あとは地方公務員の問題を作成しているセンターから問題提供を受けている防衛省III種や衆議院III種・参議院III種がどう出るかですね。センターの提供問題が変わることになれば、地方公務員の試験制度もかなり変わる可能性が出てくるけど・・・。 |