2009,03,20, Friday
さて2012年に抜本的に形を変える国家公務員試験のくわしい内容が「採用試験の在り方を考える専門家会合」というところから出されました。
今年、来年受ける皆さんにはまだまだ直接関係ありませんが、高校の先生方には関心の高いところと思われますので、これを数回に分けてご紹介していきましょう。 まず、おおくくりで次の2つに分かれます。 係員採用試験・・・現行の国家I~III種・再チャレンジ試験の後継 中途採用試験・・・現行の経験者採用試験の後継 中途採用試験は、いわゆる民間企業での経験を生かしていきなり中堅幹部として活躍できるような人材をとるというやつで学歴基準はないのですが、金融庁が金融経験者を採るといったプロをとる試験ですので、実際は高卒では難しいでしょう。 さて、係員採用試験は、さらにつぎの3区分に分かれます。 総合職採用試験・・・現行の国家I種+国家II種の本省庁(東京)採用 一般職採用試験・・・現行の国家II種の出先機関(地方)採用+国家III種(税務をのぞく) 専門職採用試験・・・現行の刑務官・海上保安官・入国警備・国家III種(税務)・国税専門官など さらに、総合職は大学院と大卒の2区分、一般職・専門職は大卒と高卒の2区分に分かれます。現行の土木などの技術系区分は、それぞれ総合職・一般職の中に設けられるようです。専門職とは、いままでの雑多な試験をまとめるための概念のようで、試験日程や試験区分はあまりいじらないような感じです。ただし、国家III種から税務が切り離されてこのグループに入ることになるようです。仮に、国家III種(行政)と新「税務職」の試験日が分かれることになると、競争率的には大変動がおきそうです。 |